ドコモショック(通信株大暴落)とKDDI・楽天の提携から分かったこと
こんにちは、セミリタパパです。
昨日の通信株は大きく下落しましたね。
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通信大手3社の下落率
昨日の通信大手3社の下落率は下記の通りです。
NTTドコモ:-14.71%
KDDI:-16.15%
ソフトバンクグループ:-8.16%
ソフトバンクグループは通信事業だけはないということもあってか、ドコモとKDDIが今回の「ドコモショック」の影響を思いっきり食らったという形になりました。
きっかけはドコモの発表
ちなみに「ドコモショック」というのは、僕が勝手に名付けてしまいましたが(笑)、昨日の通信株大暴落のそのきっかけを作ったのは、ドコモのこの発表です。
来年年春から現在の2~4割携帯代が安くなるプランを投入するそうなのです。
ユーザーにとってはうれしい話しなのですが、ドコモは
年間4000億円規模のユーザー還元により、当面は減益となり、2021年度の営業収益は5兆円を見込んでいるが、顧客基盤を強化することで、2023年度には2017年度と同水準となる、営業利益9900億円まで回復させる見込み。
と、減益見通しも合わせて発表してしまいました。
投資家としては、ユーザー還元を補える対策を当然期待していましたが、ドコモからはそれはありませんでした。
これが、暴落に大きな影響を与えてしまいましたね・・・。
KDDIの発表
そしてKDDIは、すかさずこのような発表をします。
要約すれば、
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「ウチ(KDDI)は、すでに約3000億円規模の値下げをやっているんだから、今回のドコモさんの発表に影響されて、追っかけていくようなことはないよ」
ということです。
しかし市場は、KDDIも思いっきり売り叩きました。
市場は、
「・・・とか言ったって、ドコモに習って、ある程度横並びの感じでやってくるんでしょ~」
と見たのではないでしょうか?
個人的考察
そしてここからは個人的な考察なのですが、僕がちょっと気になったのは、KDDIの別の発表です。
KDDIが楽天と提携するというのです。
業界大手3社の一角であるKDDIが、今度業界に殴り込んでくる楽天と提携するというのです。
・・・訳が分かりませんよね(笑)
「今回の提携に関しては、決済とか物流などでKDDIにも旨味はある」という感じでは言っていますが、本音としては、
これでしょうね。
楽天はこれから参入してくるといっても、まだ自前の通信網が整っていないので、大手3社のどこかにそれを借りなければなりません。
そのような状況で、KDDIとしては、
「ドコモと楽天が組まれたら、かなりヤバいじゃん・・・」
と思ったわけです。
これは投資家の不安を煽り、株価下落の一因となってしまったのではないでしょうか?
昨日の値下げ率は、KDDIが一番でしたからね・・・。
- 政治家からの携帯料金値下げプレッシャー
- 楽天の参入
このような状況がある中で、大手3社はどのように進んでいくのでしょうか?
今回の件で個人的に強く思ったのは、
「プレッシャーとか新規参入が気になるのは分かるけど、一番大事なのは、今後さらに業績を伸ばす方策を打ち出すことだよ!」
ということです。
そもそも業績が順調に伸びていくのであれば、特にドコモにとっては、今回の件は大した問題ではなくなりますので。
とにかく、通信業界は今後も要チェックですね。
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